「生もと」と「山廃」縛りの持ち込み会　(後編)

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「生もと」と「山廃」縛りの持ち込み会　(後編)

前編より

その他は、様々な地域のお酒です。

小左衛門　山廃仕込み本醸造　無濾過生原酒　(岐阜県)
今回唯一の本醸造でした。　新酒の荒々しさのような感覚。酸味は大振りで、いつまでも酸味が長く残ります。
是非、お燗でいただきたいです。

玉乃光　純米吟醸山廃仕込み　(京都府)
ナッツ系の香りがします。
コテコテの山廃酒です。　酸味中心の味わいの中にかすかにお米の甘旨味。　すっぱい余韻がズーっと長く残ります。　

あさ開　生もと造り特別純米　(岩手県)
大きな乳酸系の酸味。　この酸味はゴツゴツしてませんので、なかなかいいものです。　　
大手ならではの技術なのでは。

「はやぶさ君ver.」山廃　純米吟醸　(福井県)
山廃造りで定評のある田嶋酒造さんの企画日本酒です。
酸味の奥に若干の苦味を感じるところがいいアクセントとなります。

田嶋酒造さんも今後兄弟蔵元としての飛躍が楽しみなお蔵様です。

　酒一筋　秘伝　山廃純米大吟醸　(岡山県)
多少の熟した香り。
これぞ山廃という伝統的な山廃酒。　酸がかなり強いです。

　龍勢　雄町純米吟醸　山廃仕込原酒１９ＢＹ　(広島県)
若干のざらざらした感の酸味。　これは、熟成開始したばかりなのでしょう。　お燗がおいしかったです。

感想としては、生もと山廃のみというのはいささか飲み疲れるものです。

いつもほどの酒量は飲むことができません。(飲み続けるには重いですね。)　

それから、皆さんの意見の食い違いが多かったです。(お酒の感想が一致しない。)

それが、生もと山廃酒なのだなと思いました。

様々な試飲会で、きれいな飲みやすい山廃・生もとをいただくことも増えました。

小さな蔵元さんで醸すきれいな山廃・生もと、今後とても楽しみです。

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